SSブログ

永作博美の初めての単行本「やうやう」女優の本音にビックリ! [書籍]

女優の永作博美さんが書いた、「やうやう」という本が、売れているらしい。
新作映画「人のセックスを笑うな」で、主演し、その人気が、本の売り上げに
貢献しているのだろうか。

37歳の永作さんは、30代後半の日本の女優に、他にいい女優がいない
現状なので、とても、貴重な、素敵な女優だと、私は、思っている。
私は、かってのTVドラマ「Pure Soul」での、永作さんの演技が、
とても、素晴らしかったことを、よく覚えている。

「やうやう」を、取り寄せてみたら、2008年2月11日初版発行と
なっている超新本だった。過去10年間に書き溜めた、文章を編集した、単行本。
読み物というよりも、詩集といった方が、いいかもしれない。

「やうやう」という書名は、徒然草から、とったとのこと。
調べてみると、第19段と、第188段に、「やうやう」が出てくる。
第19段は、『・・・、花もやうやうけしきだつ程こそあれ、・・・・』とあり、
古語辞典によると、「やうやう」は、「漸う」と書き、「だんだん」とか、
「しだいに」とか、「おいおいに」という意味だそうだ。

単行本の帯には、『ナガサクのおもったこと、赤裸々のこころ。
女優・永作博美 はじめての著書 少しずつことばを吐き出して 
前にすすんだり また内にこもったり。10年間の心のかけら』とある。
だから、「やうやう」なのかな。

この本の中身は、ホントに、永作さんのメモの断片というのが、相応しい。
起承転結の文章なんかないし、書かれた断片の、背景説明も、無い。
そして、書かれていることは、とても、繊細だ。悪く言えば、神経質。
女性の本音の断片を、男性の私が読んで、どうなのって、思うけどね。

自己嫌悪になったり、人を傷つけたと、後悔してみたり、芸能人の
永作さんも、普通の人と、変わらない。

でも、この本を読んでいると、永作さんは、普通より、傷つきやすい人だなあ、
と、しみじみ、思った。人を傷つけたと後悔するのは、自分が傷ついているから。
もちろん、TVとかで見て、永作さんの、どこか繊細そうな雰囲気と合っていて、
私的には、全然、問題ない。

勝ち負けとかも、相当、気にしているね。自信喪失の気持ちも、書いてある。
勝ち負けを超気にする、現代日本なので、有名人だから、当然だと思うけど、
私からすれば、ちょっと、気にしすぎと感じるのは、永作さんに悪いだろうか。

「やめたくなったこと。あるよー。」と、永作さんは、正直に、書いている。
きっと、そうだよね。注目される女優業をやっていても、そういうことって、
あるに違いない。私だって、何回も、あるんだし・・・・・

『My Favorite 2
 土が水を吸う あの、 水か滲みてゆく あの、 土に入っていく あの、
 音が好き。』
いいね、この感性。大好きだよ。

『伝わる時。 それは その時の中で 一番シンプルになった時だと思う。
 そして 一瞬だと思う。』
全く、同意だね。その通り!!! 永作さん、いいこと、書いているね。

永作さんは、本屋が好きだ、と、書いている。
本を読むのが、好きなんだね。
うーん、私と、全く、同じだ。
永作さんが、とても、身近に思えてきた。

残念だったのは、永作さんのフォトが、ほとんど、なかったこと。
いやいや、こんな本音を書いている単行本に、それは、ないか。
でも、顔の一部が、写っているフォトが、あったよ。
永作さんの心の、一部を書いた本なので、そうしたのかな。
えーと、それは、考えすぎ?!!

この本は、1回とか、数回読んだだけでは、把握できない単行本だ。
これからも、時々、読んでみよう。



nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。