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映画「犬と私の10の約束」犬の映画じゃなかった印象薄い映画 [池脇千鶴]

動物の映画は、私は、苦手だ。動物は、セリフしゃべらないので、
ホントのところ、何を考えているのか、分からないし・・・

でも、池脇千鶴さんが出演するというので、「犬と私の10の約束」
という映画を、見に行った。出演しなければ、行っていないところだ。

見終わってみて、この映画は、ともかく、人畜無害の映画で、
池脇さん言うところの、優しい映画であることは、間違いない。
悪い人は、誰もいない。
誰が作ったのか、「犬の十戒」の内容も、ともかく、いいと思う。

で、その「犬の十戒」をモチーフに、この映画を、制作したのだろう。
個々の部分では、私も、涙ぐんだ部分も、いくつか、あった。
でも、見終わって、映画館から、家路についても、なんか、
残る部分が、なかった。
心が引っかかる部分が、ほとんど、なかった・・・・

残ったのは、私が大ファンの、池脇さんのシーンばっかりだった。
主人公・あかりの大学時代(田中麗奈さん)の同級生を演じた、
池脇さんのファッションが、多彩で、あでやかで、よく、似合っていた。

卒業式のはかま姿や、ブティック?の店員の姿など、ファンとしては、
大満足だった。でも、獣医学部を卒業して、そういうとこに、
就職するのかなあ???  

あと、ある意味、暗くなりがちな、この映画に、とても、明るい
雰囲気を持ち込んだのも、池脇さんの役作りだった。
池脇さんは、こういう弾ける役って、とても、上手だ。

田中さんは、明るいという演技じゃなかったし、父親役の
豊川悦司さんも、どっちかというと、地味な役柄に、徹していたし、
恋人の星進役の加瀬亮さんも、手が不自由になったりして、暗かったし、
池脇さんの、弾けるような、明るさは、私には、救いだった。

主人公・あかりの子供時代(福田麻由子さん)から、成長して、
大学時代~社会人までのストーリーが、どう、「犬の十戒」に
リンクしていたのか、私には、ちょっと、疑問だった。

子犬のソックスを飼い始めたとき、母親(高島礼子さん)から、
「犬の十戒」を教えられた、あかりは、それを、遵守したのだろか??
大学時代は、ソックスを疎ましく、思っていた、あかり。
結局、「犬の十戒」なんて、守れない、と、この映画は、言いたいのだろうか?

少女時代のあかりは、14歳ぐらいだったと思うけど、14歳といえば、
思春期で、異性や、性に、すごく、興味が出る年頃だ。
ところが、福田さん演じる、あかりは、まるで、子供で、小学生低学年だ。
私は、そこには、かなりの違和感を、感じた。

この映画の設定は、庶民感覚から、ズレていた、と、思う。

あかりは、父親が医師で、かなり裕福な家に、育った。
父親が、我を通して、大学病院に、辞表を提出しても、
開業医の道が、ちゃんと、あった。しかも、高収入で。

あかりは、超難関と言われる、獣医学部へ、難なく、進学する。
そして、卒業後、ほとんど、不可能と思われる、今をときめく、
旭山動物園に、獣医師として、就職できちゃうんだ。ありえないぜ。

そんなに、超恵まれていた、あかりが、病気で、母を失ったからといっても、
まあ、それは、仕方ない、としか、思えなかった。
同情する気には、なれなかった。感情移入できなかった。

幼馴染の星進は、事故で、プロのギターリストの道が、心配になるが、
ソックスが、精神的ケアを行い、あかりは、無事、進と、結婚するんだ。
なんだ、9割方、いいことだらけじゃん、あかりさんよ!

その一方で、ソックスは、あかりに、十分、可愛がられないまま、
10年間の、短い人生を、閉じてしまうんだ!!
だから、悪いことだらけじゃん、ソックスよ・・・・・
ソックスが、セリフしゃべれたら、どう思っているか、聞いてみたいよ。

「犬の十戒」を守らなかった、あかりが、超幸せになっていくのに、
それでは、ソックスが、あまりにも、可哀相だとは、思わない?!
だから、これは、「犬の映画」じゃないんだと思う。

人生の孤独に、耐えられなかった、あかりが、ソックスにより、
癒されて、幸せになっていくという、「あかりの映画」だったんだ。
そんな話、面白くも、なんともないぜ、いい加減!!

だから、この映画、見終わっても、心に残らなかったんだ。
あまり、人に、薦める気にも、なれないんだ。

私は、到底、「犬の十戒」を、守れそうにない。
十戒を、まじめにやったら、自分の生活の自由が、無くなること、明らかだ。
そうまでして、犬を飼う気には、とても、なれない。
私は、孤独に、絶対、負けないので、犬なんか、必要ないぜ!!!





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