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「薔薇のない花屋」第6話 騙されても信じていけば恋愛は成就するというのは時代錯誤の迷信だ [TV]

この連続TVドラマ「薔薇のない花屋」も、第6話に至って、
奇妙な話になってきた。この話のボーンは、病院長(三浦友和さん)が、
亡くなった娘(本仮屋ユイカさん)に、固執するあまり、逆恨みして、
彼氏(夫?)だった汐見英治(香取慎吾さん)に、復讐する、ということだ。

その復讐の方法は、病気の父親(尾藤イサオさん)を抱えた、弱みに付け込んで、
その娘・白戸美桜(竹内結子さん)を使い、英治から、全財産を騙し取り、
花屋も、お金も失った英治から、さらに、英治の娘・雫(八木優希ちゃん)の
親権をも、奪い取ろう、ということだ。

そんな、狂った、病院長の陰謀に対して、英治が、どう闘っていくのか、
が、普通のものの考え方だ。知恵を絞って、やっつけるか、諦めて、病院長の
軍門に下るか、だ。もちろん、英治に、闘う気があれば、という、
当然の、前提が、あるのだが・・・・・・

ここで、問題を、わざと、ややこしくしているのが、英治と、美桜の、恋愛だ。
盲目を装った、美人の美桜に、最初は、単なる同情から、持ち前の優しさから、
英治は、接近していくが、美桜の花のような笑顔に、魅せられて、
恋心を、育んでいくようになる。

美桜は、父親を助けたい一心で、盲目を装い、英治を、騙しに、騙す。
詐欺まがいの手口で、英治から、全財産を巻き上げることにも、成功する。

私は、この時点で、美桜は、私とは、別の世界に住んでいる人間だと、思う。
人間、どんなに切羽妻っても、他人を騙せるタイプと、騙せないタイプが
いるからだ。私は、どんな理由があっても、人を騙したりすることは、
絶対に出来ない。多くの人は、そう考えるだろうと思う。

美桜は、そんな大それた詐欺を、働きながら、英治に恋した、というのだから、
私とっては、大笑いで、詰まらん冗談を、言うなよ、と、言いたくなったぜ。
もし、反省するなら、全部、本当のことをしゃべって、謝罪を請うべきだ。

これは、普通の考え方。ところが、美桜は、真実には目をつぶって、
自分の手術が成功して、目が見えるようになった、なんて、お芝居を、
まだ、続けていくつもりだ。どこまで、人を騙せば、気が済むのか????

英治は、同居している菱田桂子(池内淳子さん)から、美桜が、目が見えて、
病院で、看護師をしていることを、教えられる。菱田は、英治が、詐欺に
あったのではないかと、マジ、心配する。これ、普通の考え方。

英治は、美桜のウソや、詐欺に、気がつくが、こっちも、本音を、美桜に言えず、
偽りの恋愛ゴッコを、続けていくんだ。情けない話だ。

一方で、病院長は、着々と、孫の雫に、触手を、伸ばして、いくのだった。
自宅へ連れて行って、自分が、祖父であることを、知らせて、
雫を、懐かせようとしていた。いまさら、出現するという祖父にもあきれるが、
英治への復讐という、大それた悪巧みに、雫を、巻き込もうというのだった。

英治は、自分に、病院長の陰謀が迫ってきているのに、闘いを放棄した印象だ。
英治が、守らなければならないのは、まずは、花屋と娘の雫、そして、英治を
頼りにしている菱田、あとは、死んでしまった亡妻(彼女?)の気持ちだろう。

そういうものを守れないで、英治は、美桜との、怪しい恋愛に、狂っていこう、
とするのか?  どんなに騙されても、自分が、信じて、受け入れてあげれば、
美桜を、幸せにしてあげられる、なんて、勘違いしているのだろうか???

まるで、一時代前の、愚かな女性を、英治に、見ているようだ。
どうしようもない、ダメ男に、騙されて、騙されて、騙されても、
私が、彼を信じてあげれば、きっと、彼は、更正する、なんてね!!??

私が予測できる、今後のストーリーは、いくつかあるが、病院長が、
孫可愛さの余り、急に改心して、英治も、美桜も、雫も、花屋をやって、
幸せに暮らしましたとさ、というのは、陳腐すぎて、反吐が出そうだ。

雫が、健気に、自己犠牲となり、病院長の元へ行く。
その見返りに、花屋はそのままだ。
英治は、身軽になって、美桜と暮らそうとするが、世間の非難にあって、
結局、美桜とは、別れる。これじゃあ、恋に狂った、バカな男の醜態かな・・・・・
ともかく、父親が死んだ美桜は、英治の知らない土地へ、行ってしまう。

うーん、いろいろ考えてみても、あまり、いいストーリーが浮かばない私だった。
野島さんは、いったい、どうやって、この落とし前を、つけるのだろう???
その手法には、少しだけ、興味がある。あまり、期待できないけどね。




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