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米大統領予備選 オバマの奇跡の快進撃 [事件]

2月14日の夜のNHKクローズアップ現代は、アメリカ大統領予備選で、
民主党の予備選の状況を特集していた。それを見て、予想外の状況に、
相当、驚いた私だった。

アメリカみたいな、人種差別の国、特に、黒人差別が激しい国で、
黒人の大統領が、誕生する可能性は、ゼロと思っていた。
だから、黒人のオバマ候補が、健闘しているという、ニュースを聞いても、
まあ、民主党は、クリントン候補で、決まりだな、と、思っていた。

ただ、ブッシュの好戦的で、ごり押しの政策に、日本も巻き込まれてきていて、
ブッシュとは違う、平和的な新大統領になって欲しいな、と、思っていた。
でも、民主党のクリントン候補が大統領になっても、共和党のマケイン候補が
大統領になっても、あまり、変わり栄えしないな、というのが、私の印象だった。

ところが、オバマ候補の演説を聞いていると、イラク戦争はやめよう、とか、
アメリカ人は1つになって、団結して、いい合衆国にしよう、と、言っていて、
この人が、新大統領になれば、日本に対する圧力も、軽減するかな、なんて、
ちょっと、期待してしまった。でも、大統領には、なれない・・・

この番組を見て、驚いたのは、オバマ候補が、奇跡の快進撃を続けていて、
これまでに、予備選に勝利した州は、20州で、12州のクリントン候補を、
大きく上回り、獲得した代議員数でも、クリントン候補を上回っているそうだ。

オバマ候補は、日本円で、500円とか、千円の小額カンパで、1ヵ月間に、
なんと、34億円も集めたというのだから、凄い話だ。
オバマ旋風は、もう、社会現象になっている、と、言ってもいいそうだ。

オバマ候補の選挙運動を支えているのは、「若い草の根パワー」である、と、
この番組では、指摘していた。
オバマ候補の、“Yes We can! ”という合言葉が、これまで、
政治に無関心だった、若者たちに、圧倒的な支持を、広げているそうだ。
アメリカという国を1つにまとめようというオバマ候補に、若者たちは、
やっと、希望を見出したのだ。

オバマ陣営の、若いボランティアが、票集めに、大活躍している映像が出て、
それを見て、私は、驚くともに、そういう若者に、感心してしまった。
年寄りよりも、若者のほうが、未来は、長いし、可能性大だ。
アメリカも、捨てたもんじゃないな、って、思ったよ!

オバマ陣営は、クリントン候補の地盤や、共和党の牙城にも、攻勢をかけている。
共和党が圧倒的に強い、保守的なネブラスカ州で、行われた、
オバマ候補の集会には、1万3千人も集まり、この地で、民主党の演説会が
開催されたのは、実に、40年ぶりだったそうだ!!!

オバマ候補の魅力について、米タイム誌の政治アナリストが出演し、
①非常にパワフルで、若い人を惹きつける魅力がある、②若い人に、政治を
身近に感じさせることが出来る人である、③政治が、世界をよりよいものする、
と信じさせることが出来る人である、④悲壮感がなく、政治を余裕で楽しめる人である、
などと、解説していた。
確かに、私が見ても、若いのに、しっかりした人物だなって、思うね。

一方のクリントン候補は、当初、資金力に勝り、オバマ候補を、甘く見ていたようだ。
女性中心の運動員たちが、経済の再生を訴えても、オバマ候補の草の根運動には、
かなわないのが、現実だ。

油断をして、従来型の選挙戦を、戦ってきた、クリントン候補は、予想外の苦戦で、
選挙資金がなくなり、クリントン候補が、自腹を切って、500万ドルも
拠出したという話は、とても、驚くとともに、クリントン陣営の敗色を、
象徴する出来事に思えた。

3月4日のテキサス州での予備選挙が、今後の大きな山場だそうだ。
米国で3番目の大集団で、228人もの代議員が、いるからだ。

しかも、ヒスパニック系が、30%を占めるため、ヒスパニック系に支持される
クリントン候補が、どこまで、巻き返すかが、焦点となっている。
でも、クリントン候補が、ヒスパニック系の支持者たちに、アメリカンドリームを
訴えるシーンは、かなり、時代遅れだなあ。

この番組では、オバマ候補の経験不足が、あまり問題になっていないことに、
疑問を投げかけていたが、これまで、経験ある人が、米大統領になって、
メチャクチャしてきたので、心あるアメリカ国民は、経験のあるなしは、
問題に、していないのだろうと、私は、思った。



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