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安保徹「まじめ」をやめれば病気にならない 簡単!免疫生活術 [書籍]

免疫学者の安保徹さん(60歳)は、以前から、免疫関連の本を、
たくさん、執筆している。今は、新潟大の教授だそうだが、免疫学者として、
特に、優れた業績があるわけではないことを、は、私は、知っている。
だから、時流に乗った、物書きの類かと思って、読まないできた。

ところが、『「まじめ」をやめれば病気にならない 簡単!免疫生活術』
という新書を本屋で見て、なんか、内容が面白そうだったので、
読んでみることにした。2008年1月7日初版のピカピカの新書だ。

読んでみて、驚いたのは、現代医療を、真っ向から、否定するような、
過激なことが、書いてあることだ。あと、勉強になったのは、免疫系と、
神経系の連携について、書いてあったからだ。

私たちの身体の中には、免疫系と神経系という、非常に精巧なシステムが、
あるが、免疫学者は、免疫系ばかり研究し、神経学者は、神経系ばかり研究して、
免疫系と神経系のコミュニケーションを、研究する人が、極少だった。

ともかく、わずか200ページ余りの新書に、盛りだくさんの内容が
書いてあるので、その、一部を、以下に、紹介する。

安保さんは、自律神経の交感神経が興奮すると、体内の顆粒球が増加し、
その反動で、リンパ球が減り、リンパ球が担っている、免疫力が低下する、と
書いている。顆粒球が、アドレナリン受容体を保持していて、リンパ球が、
アセチルコリン受容体を保持していることが、その1つの証拠だという。

ストレスに晒されれば、交感神経が興奮することは、よく知られているが、
安保さんは、興奮した交感神経が、結局、免疫力を低下させていると言っているのだ。
だから、長期間、仕事ばかりしたり、揉め事で悩んだりしていると、
免疫力の低下がずっと続き、とどのつまり、病気になる、と、言っているのだ。

じゃあ、ストレスが無くて、ボーとしていれば、いいのかというと、
こんどは、副交感神経ばかりが働いて、顆粒球の働きが低下し、白血球も減り、
元気が無くなり、何もする気がしなくなる、という。

要するに、バランスが必要で、ストレスもほどほど、のんびり休養を取るのも
ほどほどに、ということだ。なかなか、難しいね!!

この新書では、あんまり「まじめ」だと、ストレスがたまるので、
「まじめ」ほどほどにして、でも、やっぱり、「まじめ」は忘れないで、
ということに、なるみたいだ。

安保さんは、免疫力を維持し、強化するには、むやみに、薬を飲むな、
と、警告している。たとえば、熱が出たから、すぐ、解熱剤を、というのは、
やめたほうがいいそうだ。生体は、意味があって、発熱している。
免疫系も、働きやすくするために、体温を上げることがあるそうだ。
そういえば、温熱療法なんかは、わざと身体を暖かくして、治療する方法だ。

あと、食欲も無いのに、病気だからといって、矢鱈、食事をするのも、
ダメだという、免疫系のマクロファージは、食事にも関与しているので、
もりもり食べられると、病気を治す力が、減弱するそうだ。
うーん、私も、風邪を引いて、熱が出ると、解熱剤を飲み、
ぱくぱく、無理して、食事しているなあ・・・・・・やめようかな。

安保さんは、現代のガン治療は、間違っていると、主張している。
ガンになっても、抗ガン剤、放射線照射、手術は、避けるほうがいい!!??
なんて、言っている。もちろん、例外もあるが、ほとんどの場合、
抗ガン剤や放射線や手術は、死期を早める、と、指摘している。
そして、今の病院は、そうなったガン患者は、ホスピスや自宅へ、
放り出す、とまで、言っている。

その理由は、抗ガン剤や、放射線は、白血球を、かなり減らすから、
免疫力が落ちるのだ。白血球が少なくなると、感染しやすくなり、
体力は落ち、元気が無くなるのだ。さらに、手術は、ますます、
体力を落とすことになるというのだ。

うーん、じゃ、どうすればいいのだろうか???
安保さんは、免疫力を高めて、ガンを治そう、と、提唱している。
免疫力を高めるには、「自分で食べる」、「自分で歩く」、「入浴する」
ことが、基本だと言う。要するに、やけを起こさないで、前向きに、
自分の力を信じて、生きていけば、ガンも治る、と、いいたいのだ。

まあ、ちょっと、極論だと思うけど、自立した、明るい生き方が、
病気を寄せ付けない、というのは、本当だろうと、思う。
いつも、文句ばかり言ったり、怒ってばかりの人は、ガンなどの病気になりやすい。

喜怒哀楽を、はっきり、もって、変な我慢はせずに、いつも笑顔の人生が送れれば、
一番いい。そして、からだの声を聞け、と、安保さんは言っている。
からだの声とは、その人の身体を、正常に維持していくためのシグナルのことだ。
そういうシグナルに敏感になれば、その人が何をしなければいけないか、判る。
安易に、サプリメントや薬や医者に、頼るのはやめよう、ということだ。


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