SSブログ

新連続ドラマ「あしたの、喜多善雄」死を考えるドラマ [TV]

この1月からの新連続ドラマ、何を見ようかなって、悩んでいたが、
とりあえず、1月8日から始まった、フジTVの「あしたの、喜多善雄」
を、見てみた。

うーん、なんて言うんだろう、こんなドラマ。
コミック風だけど、内容は、結構シリアスで、不思議なドラマだ。

主人公は、喜多善雄(小日向文世さん)で、気が弱くて、
覇気が無くて、運が悪くて、という、なんともカッコウ悪い、中年男だ。
この男を、小日向さんが、見事に、演じている。
つうか、小日向さんの外見や、弱々しい声が、まず、ぴったりだってこと!

この男の、最大の不運の1つは、11年前に、妻(小西真奈美さん)に
逃げられたことだ。こんな冴えない男に、妻だった鷲巣みずほが、
なぜ結婚したのか、分からない。みずほは、今は、高級アパレル
メーカーの女社長だってさ!!??

それにしても、小西さんの演技って、全然、進歩していないね。
いつも、同じ表情と、雰囲気。27歳にもなって、それじゃあ、
マンネリで、退屈な女優だな、と、私は、思った。
もっと、保険金詐欺もしそうな、やり手の女社長の演技を、してほしい。

喜多が、11日後には、自殺すると決意した。
まあ、言ってみれば、このドラマは、死ぬ前に、人は、
何をするか、何をしたいか、ということを、描きたいのか。
死を、見つめ直すという企画なのか。そうそう、原作本があったんだ。

そんな覚悟を決めた、喜多に、タクシー乗り場のトラブルから、
変な若者と、行動を共にすることになる。
コイツは、矢代平太とかいう、キャバレーのスカウトマンで、
アブない感じを、松田龍平さんが、うまく出していた。

冴えない中年男でも、死を覚悟した、となると、平太のような
若者が、興味を示してくるのは、なんか面白い。
平太は、喜多が、死ぬまでに、なにかしたいことがあれば、
力になる、とまで、考えるようになった。

で、喜多は、新宿・中村屋のインド・カリーを、
平太と、一緒に食べたのだった。
まあ、この辺は、ご愛嬌で、許すとしよう。
中村屋のカレーは、私も、大好物だ。

平太は、若い女の子たちを、喜多のために、調達してくるが、
喜多は、怖気づいて、抱こうともしない。
中年男だったら、死ぬ前に、若い娘と、Hしたい、と、思うんじゃないかな?
でも、そうすると、この喜多という中年男のキャラが、崩れるかもね。
いずれにしても、小日向さんが、若い女の子と、Hしている姿は、到底、
想像できないね!?

その代わり、喜多は、アイドルだった、芸能人・宵町しのぶに、逢ってみたい、
と、平太に、お願いするのだった。もちろん、話をするだけみたい。

ジャズハウスで、待ち合わせした、喜多と、しのぶだった。
しのぶは、また、狒狒ジジイの相手をするのかと、ふて腐れた感じだったが、
喜多が、これまでのギラギラした、オッサンとは違うことに気づき、
さらに、もうすぐ、自殺すると聞いてからは、急に、喜多に、興味を
持ち出した。

この回の、最後の場面で、喜多が借りている、豪華なマンションに、
しのぶが、夜、やってくる。いったい、どうしたんだろうか???
まさか、喜多と、しのぶが、・・・・・・・ ないと思うけど。

そして、お母さんにも、逢いたいと、お願いするらしい。
なんか、主体性無いぞ!! 喜多!!!
あっ、そういうキャラだったっけ。

人間、特に、現代日本人は、生きることばっかしで、死について、
考えることも無い。
このドラマで、そんな危機感のない連中が、死ぬと覚悟している
中年男に出会うと、意外なリアクションをするところが、面白い。



nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。