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「薔薇のない花屋」第6話 騙されても信じていけば恋愛は成就するというのは時代錯誤の迷信だ [TV]

この連続TVドラマ「薔薇のない花屋」も、第6話に至って、
奇妙な話になってきた。この話のボーンは、病院長(三浦友和さん)が、
亡くなった娘(本仮屋ユイカさん)に、固執するあまり、逆恨みして、
彼氏(夫?)だった汐見英治(香取慎吾さん)に、復讐する、ということだ。

その復讐の方法は、病気の父親(尾藤イサオさん)を抱えた、弱みに付け込んで、
その娘・白戸美桜(竹内結子さん)を使い、英治から、全財産を騙し取り、
花屋も、お金も失った英治から、さらに、英治の娘・雫(八木優希ちゃん)の
親権をも、奪い取ろう、ということだ。

そんな、狂った、病院長の陰謀に対して、英治が、どう闘っていくのか、
が、普通のものの考え方だ。知恵を絞って、やっつけるか、諦めて、病院長の
軍門に下るか、だ。もちろん、英治に、闘う気があれば、という、
当然の、前提が、あるのだが・・・・・・

ここで、問題を、わざと、ややこしくしているのが、英治と、美桜の、恋愛だ。
盲目を装った、美人の美桜に、最初は、単なる同情から、持ち前の優しさから、
英治は、接近していくが、美桜の花のような笑顔に、魅せられて、
恋心を、育んでいくようになる。

美桜は、父親を助けたい一心で、盲目を装い、英治を、騙しに、騙す。
詐欺まがいの手口で、英治から、全財産を巻き上げることにも、成功する。

私は、この時点で、美桜は、私とは、別の世界に住んでいる人間だと、思う。
人間、どんなに切羽妻っても、他人を騙せるタイプと、騙せないタイプが
いるからだ。私は、どんな理由があっても、人を騙したりすることは、
絶対に出来ない。多くの人は、そう考えるだろうと思う。

美桜は、そんな大それた詐欺を、働きながら、英治に恋した、というのだから、
私とっては、大笑いで、詰まらん冗談を、言うなよ、と、言いたくなったぜ。
もし、反省するなら、全部、本当のことをしゃべって、謝罪を請うべきだ。

これは、普通の考え方。ところが、美桜は、真実には目をつぶって、
自分の手術が成功して、目が見えるようになった、なんて、お芝居を、
まだ、続けていくつもりだ。どこまで、人を騙せば、気が済むのか????

英治は、同居している菱田桂子(池内淳子さん)から、美桜が、目が見えて、
病院で、看護師をしていることを、教えられる。菱田は、英治が、詐欺に
あったのではないかと、マジ、心配する。これ、普通の考え方。

英治は、美桜のウソや、詐欺に、気がつくが、こっちも、本音を、美桜に言えず、
偽りの恋愛ゴッコを、続けていくんだ。情けない話だ。

一方で、病院長は、着々と、孫の雫に、触手を、伸ばして、いくのだった。
自宅へ連れて行って、自分が、祖父であることを、知らせて、
雫を、懐かせようとしていた。いまさら、出現するという祖父にもあきれるが、
英治への復讐という、大それた悪巧みに、雫を、巻き込もうというのだった。

英治は、自分に、病院長の陰謀が迫ってきているのに、闘いを放棄した印象だ。
英治が、守らなければならないのは、まずは、花屋と娘の雫、そして、英治を
頼りにしている菱田、あとは、死んでしまった亡妻(彼女?)の気持ちだろう。

そういうものを守れないで、英治は、美桜との、怪しい恋愛に、狂っていこう、
とするのか?  どんなに騙されても、自分が、信じて、受け入れてあげれば、
美桜を、幸せにしてあげられる、なんて、勘違いしているのだろうか???

まるで、一時代前の、愚かな女性を、英治に、見ているようだ。
どうしようもない、ダメ男に、騙されて、騙されて、騙されても、
私が、彼を信じてあげれば、きっと、彼は、更正する、なんてね!!??

私が予測できる、今後のストーリーは、いくつかあるが、病院長が、
孫可愛さの余り、急に改心して、英治も、美桜も、雫も、花屋をやって、
幸せに暮らしましたとさ、というのは、陳腐すぎて、反吐が出そうだ。

雫が、健気に、自己犠牲となり、病院長の元へ行く。
その見返りに、花屋はそのままだ。
英治は、身軽になって、美桜と暮らそうとするが、世間の非難にあって、
結局、美桜とは、別れる。これじゃあ、恋に狂った、バカな男の醜態かな・・・・・
ともかく、父親が死んだ美桜は、英治の知らない土地へ、行ってしまう。

うーん、いろいろ考えてみても、あまり、いいストーリーが浮かばない私だった。
野島さんは、いったい、どうやって、この落とし前を、つけるのだろう???
その手法には、少しだけ、興味がある。あまり、期待できないけどね。




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「死ぬんじゃない!~実録ドラマ・宮本警部が遺したもの~」 [TV]

ちょうど、1年前、交番の警官が、自殺目的の女性を救おうと、踏み切りに入り、
亡くなったという事件があった。そのことを、フジTVが、ドラマ化する
という話を聞いて、思い出した。でも、TVドラマなので、その警官を英雄視する
ようなドラマなら、見たくないな、と、思っていた。

そんな、消極的なスタンスながら、なんとなく、私は、このドラマを見始めていた。
そして、見終わったとき、このTVドラマは、脚色がかなり少ない、真正の
ドキュメンタリードラマだということを、理解した。

このドキュメンタリードラマを見て、私は、驚いたり、教えられたりした。
そして、いろいろ、考えさせられた。

宮本警部は、交番のお巡りさんという、仕事を100%分かってやっていたんだな、
ということが、痛いほど、私には、分かった。自分の使命を分かっていた人だ。
しかも、それを、日夜、実践していた。偉い人だね。

最近、交番で、巡査が拳銃自殺したり、違法行為があった、新興宗教に、
便宜を図っていた県警幹部がいたり、わいせつ行為をする警官がいたり、と、
警察に対する不信が、ますます、広がっている。
そういう警察関係者は、自分の任務、使命が、全然、分かっていないのだ!!!

宮本警部が、入院して、生死の境を彷徨っている時、勤務していた交番には、
手紙や、花束や、千羽鶴が、置き場もないほど、届けられたという。
「笛のおまわりさん」、「宮本さんというおまわりさん」として、地域の人々に
ひろく親しまれていた、宮本警部。こんな警官が、他に、いるだろうか???

特に、小学生や、中学生・高校生にも、人気があった、宮本警部。
子供は、純真で、本質を見抜く。宮本さんの優しさを、分かっていたんだね。
近くの小学校で、全生徒が千羽鶴を折っているシーンでは、さすがに、ジーンときた。

宮本警部の家族は、仕事とはいえ、そんなことまでして、死ななくてもいいのに、と、
本気で思ったことだろう。そういうところが、このドラマは、正直に、描写されていて、
そこは、とても、いいと思った。家族は、そう思って、当然だよ。

ただ、私は、宮本警部が、命を捨てて、自殺願望の女性の命を救った、と、
特別扱いするのには、かなり、違和感を感じた。

宮本警部の家族は、日頃から、宮本警部が、命の大切さを強調していたのに、
自ら、死んでしまうなんて、と、その矛盾を、思ったり、発言したりしていた。
宮本警部の同僚や後輩も、同様の矛盾を、不思議がったりしていた。

私は、違うんじゃないか、と、思った。
宮本警部は、自殺しようとした女性を助けて、自分も助かろうとしたのでは、
ないかと思った。そこは、運命の分かれ道で、運悪く、宮本警部は、逃げるのが遅れ、
電車に、はねられてしまったのだと、思う。

自分の命を捨ててまで、警官という職務を遂行し、一人の女性を助けたことは、
結果として、凄いと思うし、偉いと思う。しかし、だからといって、
自分の命を捨てる、人命救助が、推奨されていいはずがない。

まずは、世間を騒がせ、他人に迷惑をかけるような自殺行為を、絶対に、
やめるべきだ。このドラマでは、そういうメッセージが、弱いように、感じた。
あの女性が、踏み切りに、立ち入らなければ、宮本警部は、死ぬことが
無かったということを、みんなで、ちゃんと、認識する必要がある。

周囲に誰もいなければ、宮本警部の死への展開は、他に手は無かったかもしれない。
しかし、当時、踏み切り近辺には、見物人がいたんじゃないかと、思う。
その人たちは、いったい、何をしていたんだろう???

踏み切りのそばには、電車緊急停止ボタンが、なかったんだろうか???
そういうボタンが、無かったとは思えないので、なぜ、誰かが、押さなかったんだろう???
何か、試みた人がいたなら、そういうことを、このドラマに、盛り込んで、ほしかった。
もちろん、咄嗟のことで、皆が、機転が、利かなかったのかもしれない。

でも、また、こういうことがあるかもしれないので、そういう現場に
遭遇したら、自分は何をするべきか、シミュレーションをしておいた方がいい。
人間は、サルじゃないんで、不幸にも起きてしまった惨事から、
教訓を学び、次に、生かさなければ、いけない。

このドキュメンタリードラマは、宮本警部の、勇敢な行動を、賛美するだけで、
どうしたらよかったのか、という考察も無く、今後の対策もないまま、
終わってしまった、皮相的な、物足りない、TVドラマだったと、
私は、言わざるを得ない。




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「斉藤さん」第6話 主役の座を奪ったミムラとそれに負けじと高島礼子の活躍 [TV]

なんか、主人公が、斉藤全子(観月ありささん)のはずだったのに、
今回は、もう、真野若葉(ミムラさん)が、主人公の座を、奪ったみたいだった。

それは、仕方がない、と、私は、妙に、納得している。
というのは、正論一辺倒の、正義の味方である、斉藤さんのパターンは
もう、視聴者にも、私にも、お見通しで、マンネリになってきた。

ところが、真野は、何をするか、わからないキャラで、見ていて、面白い。
それに、これまで、書いているように、ミムラさんの演技が、良くて、
真野の気持ちが、ビンビン、伝わってくるようだ。

今回は、その真野が、レストランで、バイトをする、なんて、言い出した。
えーっ、何?!  真野の家計は、そんなに、逼迫していたのか!?
ちょっと、唐突だけど、面白いから、許す!?
でも、レストランのウェイトレスの格好、ミムラさん、超似合っているよ!

ところが、そんなことを始めたのに、真野は、しがらみで、おだてられ、
市会議員の妻・柳川が主催する、幼稚園のキルト講習会の役員を、
引き受けてしまう。そんな、おっちょこちょいな雰囲気を、ミムラさんは、
またまた、熱演したね。なんか、可愛いね、ミムラさんて!!!

講習会に、10人集まればいい、なんて、他の母親たちに言われていたのに、
当の柳川には、15人が目標、なんて、あっさり、言われてしまう。
長いものには巻かれろ、の精神で、柳川に従う、真野だった。

一方の斉藤は、町内に、子供連れまわし事件が起きているので、
キルト講習会なんかより、防犯パトロールを、と、呼びかけたが、
メッチャ少数意見だった。それで、仕方なく、細々と、防犯パトロールを
実施する、斉藤だった。このあたり、観月さん、完全に、脇役へ格下げだよね。

真野が、バイトしたり、キルト講習会の役員をやったりして、余裕がなくなった時、
その間隙を狙って、怪しい男が、一人で留守番をしている、真野の息子・尊に
接近して、真野の自宅へ、上がりこむのだった!!  危ない!!

まあ、その場は、訪問した斉藤が、その男を追い出して、事なきを得たんだけど、
ヤバイ状況だったことは、確かだ。

それを知った真野は、息子の大事を軽視した、自分の愚かさを反省し、
幼稚園の母親の見ている前で、柳川に、役員辞退を、宣言してしまうのだった。
さらに、キルトの講習なんて、皆が、そんなに望んでいないことも、バラしてしまう!?  おいおい、真野が、「斉藤さん」になってしまったのか?!

もちろん、柳川の機嫌は、最悪で、なんとか、役員交代を指示し、
母親の親分肌の三上(高島礼子さん)が、それを、受けて、その場は、
なんとか、収まったかに、見えた。

ところが、性悪の柳川は、市会議員をやっている、腹黒の夫をけしかけ、
真野の息子・尊が、就学する小学校を、変更してしまうという、暴挙に出た!?
なんという、卑劣なバアアなんだ、柳川は!!!

斉藤の息子・潤一と、同じ小学校に行くことを、楽しみにしている尊を見て、
さすがの真野も、涙ぐむしか、なかったのだった。
これは、真野の役員辞退に対する、柳川の報復に違いない、と、睨んだ、
斉藤は、市役所へ、乗り込んで、それを確認するが、どうしようもなかった。

さらに、斉藤は、真野を連れて、柳川を訪れ、直談判するが、柳川は、
とぼけるだけで、にっちもさっちも、いかなくなってしまう。
さすがの斉藤の勢いも、ここまでか、どうなるんだ、この落とし前は、
と、思っていたら、意外なところから、解決へと向かったのだった。

それは、交代した役員の三上が、やってきて、キルト講習会の参加者が、
いなくなった、と、報告するのだった。えーっ、あの体制派の三上が、なぜ!?
三上は、柳川の卑劣な真野イジメを見兼ねて、ボイコット戦術に出たのだった!!???
すげー! 三上、やるじゃん!!

事態の急変を見て、自分の形勢不利を悟った、柳川は、急遽、真野の息子の、
学区変更を、白紙に戻すのだった。
三上の活躍で、真野は、助かったんだけど、こうして、主人公のはずの、
斉藤は、ますます、影が薄くなってしまったのだった。

当たって砕けろ、一直線の斉藤と比べると、策士みたいな三上の方が、
結局は、力があるのかなって、思った、第6話だった。

でも、私が、一番、気に入っているのは、真野=ミムラさんであり、
次は、真野の夫=佐々木蔵之介さんなのだよ。
ミムラさんと、佐々木さんの夫婦役、とても、いい感じだね。



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「薔薇のない花屋」第5話 共感性と説得性が欲しい恋愛ドラマ [TV]

今回は、特に、共感性と、説得性に、欠ける内容だった。
脚本の作り方が荒くて、野島さんのTVドラマとも、思えなかった。

まず、白戸美桜(竹内結子さん)への共感性と、説得性が、無いのは、
従来どおりだった。自分が、嘘をついて、花屋の汐見英治(香取慎吾さん)を、
騙しているんだ、という、自覚が、ほとんど見えない演技だ。

重病の父親(尾藤イサオさん)を必死で救おうとする、美桜の、執念も、感じない。
だから、どうしようもない、究極の選択で、英治を騙している、という、
説得性が、全然、出てこないんだ。

今回は、美桜が、良心の呵責に堪えかねて、父親を転院させようとしたが、
その瞬間、父親が倒れて、脳腫瘍だった、なんて、話を作りすぎだぜ。
しかも、父親は、検査入院しているんじゃなかったのか????
ガン特異抗原に対する抗体を、調べているはずで、ガンなら、
すぐに、分かったはずだ。

脳腫瘍の手術を、病院長(三浦友和さん)しか、出来ない、なんて、
今の医学界の現状を、無視した設定だし、美桜の目の手術に、大金が
必要だなんて、その金額も、どんな手術かも、説明されない。反則だ。
仮に、網膜はく離の手術なら、数十万円で済んでしまうし・・・・・・
医学的な考証をちゃんとしてくれないと、医学に詳しい私は、シラけてしまう。

英治が、美桜を好きになるのは、別に、文句はないけど、大金をすぐ用意するなんて、
とても、不自然だ。花屋を処分するのだって、相応の期間が必要だし、同居している、
菱田桂子(池内淳子さん)や、工藤直哉(松田翔太さん)の了解を得なくていいのか???

今までの展開で、英治が、そんなに、誠意ないヤツだとは、思えない。
それに、お金を、美桜に渡すとき、雫(八木優希ちゃん)の貯金箱を、
そのまま、持っていくなんて、そんな無神経なヤツとも、思えない。
お涙のシーンを作るためだったら、極めて、ナンセンスなやり方だ。

それに、手術代を工面しようというなら、まず、ひろく、カンパを募るのが、常道だ。
英治の恋心も、分かるけど、そうしないのは、かなり、説得性に欠けるやり方だ。
金持ちの恋敵に対抗して、自分で、全部、金を出すなんて、相当な野暮だぜ。

菱田が、病院で美桜を見かけたことを、普通なら、まず、英治に言うはずだ。
それを、直哉に言って、結局、誤魔化されるなんて、作りすぎのストーリーで、
またまた、シラけてしまうぜ。

直哉が、数人の男たちに襲われている現場に、小野先生(釈由美子)が、
偶然、通りかかり、救い出すのも、やや無理筋だけど、独身の小野先生が、
自分のマンションに、若い直哉を、連れ込むのも、相当、有り得ない設定だ。
ここで、小野先生は、直哉が、大学生であることを、知ってしまう。

病院長が、死んだ娘の可愛さのあまり、英治に逆恨みするというのは、
まったく可能性がないとは、思わない。人間は、考え違いをすることもある。

しかし、そんな可愛い娘の娘、つまり、院長の孫に当たる、雫のことを、
考慮しないっていうのも、現実味が、感じられない。
英治を傷つければ、当然、雫も、傷つく。それを、それでもいい、という
祖父は、まあ、ほとんど、いないだろう。

それに、その雫を育ててきたのは、英治だ。
だから、病院長が、英治に感謝する気持ちは、当然、あって然るべきだ。
英治を憎むのは勝手だが、感謝する気持ちとの、葛藤がない人間なんて、
まあ、稀には、いるかもしれないが、TVドラマにするなら、そうではなくて、
そこに、視聴者の共感性を、持たせてほしい。

今回、英治の死んだ彼女(本仮屋ユイカさん)が、残されたDVDの中で、
人間関係は、鏡みたいだ、なんて、いい言葉もあった。
喫茶店のオーナーを演じる、寺島進さんのユーモアも、あった。

英治が、美桜に届けた、パンジーの鉢植えの、綺麗なこと!
バレンタインチョコを、喫茶店のオーナーに持っていった、
雫のファッションの可愛いこと!!! 
もちろん、優希ちゃんの可愛らしさは、言うまでもない。

こんな、いろんな、いいシーン、いい映像が、共感性と説得性がない、
安っぽい設定のために、影が薄くなったのは、とても、残念だった。
いずれにしても、お金で、愛情を図ろう、という筋自体が、さもしいというか、
人間として、情けないんだけどね。



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「斉藤さん」第5話 ミムラのおっちょこちょい演技は絶品だ [TV]

第5話になって、なんか、話のパターンが、決まってきたようだ。
日和見で、付和雷同の、ある主婦がいて、ドタバタ、迷走し、
その有様を見て、斉藤全子(観月ありささん)が、正論を言ったり、
正義の行動をしたりして、その主婦が、斉藤に、心酔するというもの。

最初は、上記の「ある主婦」は、真野若葉(ミムラさん)だった。
そして、いまや、真野は、斉藤と、友だちなんだ。

今回は、「ある主婦」が、小倉という、気の弱い主婦になり、
それに、真野が絡んでいく、という、ちょっと、手の込んだ話だった。

真野は、愛息の尊の先行きが、心配で、しょうがない。
勉強できないと、柳川みたいな、イカレた高校生になってしまうのでは、
と、マジ、心配している。

勉強が出来るようになるためには、塾へ、という短絡的発想で、
他の子供が通っている塾を、体験見学するのだった。
おっちょこちょいな真野は、この塾こそ、息子の学力を上げるところだ、
と、盲信してしまうが、斉藤は、かなり、冷静だった。

その塾へ通い始めた、尊は、行儀正しくなるけど、どこか、
元気がなくなり、真野の夫(佐々木蔵之介さん)も、ちょっと、心配するのだった。
塾に、すっかり、洗脳された、真野は、能天気に、尊の変貌振りを
喜んでいるのだった。

いやー、こういう、おっちょこちょいの役を、やらせたら、
ミムラさんの右に出る女優は、いないんじゃ、ないかな。美人で可愛いし。
その演技が、観月さん演じる、斉藤の役柄を、リアルにしているようにも思う。
TVドラマでも、やはり、役者が上手でないと、面白くないね。

ところが、塾へ通っている、尊の異常な行動が、明らかになってくる。
それは、幼稚園で流行っている、漫才ゴッコで、尊の相方をやっている
小倉の息子・佳也が、尊にどつかれて、胸に、赤アザを、作っているというのだ。

ところが、事なかれ主義の小倉は、そのことを、真野にも言えず、
佳也も、母親に似て、気が弱く、泣き寝入りしているのだった。

その事実を知った斉藤は、友だち甲斐として、真野に忠告するが、
真野は、動揺して、事の真相を知ろうともしなかった。
そこで、斉藤のビンタが、真野の頬に、炸裂したのだった!!!

そして、人が一番大切なのは、家族だけど、
人は、自分に、直言してくれる人を、大切に、しなければならない。

真野の夫が、自分の母親の口やかましいのは、結局、自分のことを、
本当に心配してくれるからだ、と、言った時、真野は、
斉藤の、友だちとしての忠告に、はっと、思い当たるのだった。

真野は、実の息子の実態を、把握していないばかりか、友だちの
斉藤の忠告も、聴こうとしていない、愚かな自分に、気づくのだった。

人の痛みが分からない、尊に、どうやって、そのことを、教えるのか?
斉藤に相談した真野は、幼稚園の演芸の会で、飛び入りで、
漫才を行い、自ら、斉藤に叩かれることで、自分の息子に、
教え、諭すのだった。
そして、尊は、佳也に、謝罪するのだった。もちろん、真野も。

まあ、ちょっと、出来すぎのシーンだったけれど、
粋な計らい、とも言える、いいシーンだったね。

この二人の、飛び入り漫才を見て、感激した、小倉は、
斉藤を、気に入ったのか、急に、ジムなんかに通いだして、
斉藤に、接近するのだった。
また、正義の斉藤に、心酔した主婦が、一人、増えたということか・・・・

勉強したら、立派な人になれるのか? 教養が、人間性を、形成するという。
でも、あんな塾へ通っても、立派な人に、なれそうもない。
優越感と、劣等感の狭間で、オロオロして、自分に自信がもてない、
情けない人間になるだけだ。




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「薔薇のない花屋」第4話 二人の子役の好演とともに、解けてきたいくつかの謎 [TV]

いろんな謎で、第3話まで引っ張ってきた、このTVドラマだったけど、
今回、それらの謎の多くが、明らかになった。新しい段階に入ったのか?

1つは、広田省吾(今井悠貴ちゃん)の家庭状況が、明らかになったことだ。
汐見英治(香取慎吾さん)が、見抜いていたように、省吾は、「名もない戦士」だった。
つまり、親に、ネグレクトされている、子供、ということだ。英治も、幼い頃、
親に、虐待されていたことが、英治の口から、明らかになったのだった!

しかも、省吾の場合は、もっと、手が込んでいて、子供が万引きしたように、
見せかけて、濡れ衣をかけられたことを逆手にとって、店を脅迫して、示談金を
騙し取るという、あくどいものだった。いやー、ひでえ親もいたもんだよ!!??

喫茶店「コロン」のオーナー・四条健吾(寺島進さん)も、英治も、なんとか、
省吾を救いたいと思ったが、子供を親から引き離すのは、容易ではない。
そこで、省吾が、危ないときは、自分で、英治に、SOSを送るように、
娘の雫に、メルアドを託して、省吾に渡したのだった。

とうとう、SOSが発せられ、英治と四条は、雫がしていた覆面をかぶって、
省吾を救い出したのだった。これには、小野先生(釈由美子さん)や、
脅迫された、スーパーの店長も、協力したんだ。
このシーンは、ちょっと、ドキドキしたシーンだったね。

省吾が、母親を見切るときの表情、隠れ家へ入っていく時の表情、
うーん、なんて、この子役は、演技がうまいんだ、と感心していたら、
迂闊なことに、今になって、この子役が、今井悠貴ちゃんだということに
気づいたんだ。TVドラマ「はだしのゲン」で、ゲンの弟・シンジ役を
見事に、好演した悠貴ちゃんなら、当然の演技だね。

ついでに言うと、英治の娘・雫を演じている、八木優希ちゃんも、
7歳とは思えない、上手な演技で、今回も、感心していた。
が、私は、この優希ちゃんを、昨年のNHK大河ドラマ「風林火山」
で、見ているはずなんだ。だって、三条夫人(池脇千鶴さん)の
次女・菊姫を、演じていたんだから・・・・・ さらに、迂闊だったね。

脇役の、子役二人が、あまりに演技がうまいので、主役級の白戸美桜を
演じている、竹内結子さんの大根役者ぶりが、際立って仕方がないぜ!?

謎の病院長(三浦友和さん)が、英治を恨んでいる訳も分かった。
やはり、英治の亡妻(本仮屋ユイカさん)は、この病院長の娘だった。
そして、彼が言うには、英治は、妊娠を知って、距離を置いたということだ。
その事実から、病院長は、英治が、自分の娘を愛していなかったと、
断じていて、とても、恨んでいるのだった。

よく分からないけど。英治と彼女は、結婚していたのではないのか???
雫は、未婚の母の子供なのか????

英治の家に居候している、元ホスト・工藤直哉(松田翔太さん)は、
盲目のフリをしている、美桜の、眼のことを、英治に、告げようとしていた。
それは、あたかも、盲目ではないことを、伝えようとしているみたいだった。

だが、それは、違っていた。
直哉は、英治に、美桜の眼は、手術をすれば、治ると、嘘をついたのだった。
なんで、こんな嘘をついたのか。それは、病院長の復讐の、次の段階だった。
つまり、段々、美桜に惹かれていく英治に、手術で眼が見える、という
希望を与えることだったんだ。希望があれば、恋は、燃え上がりやすい。

こんな卑劣な手段で、復讐しようとしている、どうしようもない病院長。
その病院長に、愛想をつかした、妻(仁科亜希子さん)は、離婚宣言をして、
家を出て行って、しまうのだった。

医師で、病院長という重職にある男が、仕事人間で生きてきて、家庭は崩壊していく、
なんて、ある意味、当然かも知れないが、まだまだ、謎の部分は、残っている。
病院長の仕事バカが、娘を死に追いやった、ということは、ないのか?

私は、英治が、美桜が眼が見えることに、気づいているのではないか、と、
思っている。あれだけ、男と女として、付き合って、側にいたら、
気づかない方が、おかしい。

そして、今回、英治と同居しているおばあさんの、菱田桂子(池内淳子さん)
が、病院で、看護師姿の美桜を見かけたように、いずれ、美桜の盲目のフリは、
バレる時がくるに違いない。

その時、おそらく、英治と美桜の恋愛は、のっぴきならないところまで、
進展している可能性が、高い。
その状況で、英治が、美桜にどう、対応するのか?
その対応の仕方によって、英治が、雫の母親を愛していたかどうか、が、
判明する、という、ストーリーなのでは、ないだろうか・・・・・・






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「斉藤さん」第4話 幼稚園児に教えられた正々堂々の姿 [TV]

前回までは、イカレた高校生の話だったが、今回は、子供の話だった。
子供の教育に関わるテーマで、よくある話だった。
ここでも、斉藤全子(観月ありささん)は、正義の嵐を吹かせるのだった!??

子供が好きになるものは、いつの時代も、母親の非難の的だ
今回の対象は、GSVという、ハンディなゲーム機だった。

真野若葉(ミムラさん)の息子・尊も、ゲーム機が欲しくて仕方がない。
でも、真野は、主に、経済的理由から、ゲーム機を買いたくないみたいだけど、
例によって、その考えは、確固たるものじゃない。だから、夫(佐々木蔵之介さん)に、
買ってやってもいいじゃないか、と、簡単に言われると、悩んでしまうのだった。
悩んでいるミムラさんって、なかなか、可愛くて、素敵だね。

一方、斉藤さんは、一家言ありの、強硬な態度で臨む。予想通りだ。
ファミレスで、真野を相手に、ゲーム機の問題点を、とうとうと話すのだった。

斉藤の言い分は、ゲーム機は、子供たちが、家にこもることを助長する。
都会を、コンクリート・ジャングルにしたのは、大人だから、大人の責任で、
子供たちを、大自然へ連れ出す必要がある、とまで、力説するのだった。
そんな斉藤の言説に、真野は、黙って、聞いているだけだった。

斉藤の息子・潤一は、ゲーム機を買ってもらえないので、たまらなく、不機嫌だ。
理解がない母親を見限って、父親に期待したりする。
子供が、辿る、典型的なパターンだ。

真野家でも、尊は、ゲーム機が欲しくて、譲らない。
父親は、尊に寛大で、ゲームをやっている子が、全部、悪い子でもあるまい、
なんて、妻に言ったりする。私は、このお父さんの意見に、極めて、近い。
真野も、斉藤も、ゲーム機にこだわり過ぎだと、思うけどね。

ますます、悩む真野。ジムで、斉藤に、そんなに悩んで、空しいのなら、
あっさり、買ってあげたら、なんて、言われてしまう。斉藤は、子供の
機嫌を取るのは楽だし、簡単だよ、なんて、嘯いている。
斉藤は、必ず、困難な道ばかりを、選んでいるというのか???!!!
そういうの、変な女だよね、フツウは。

なんか、堂々巡りの、停滞したストーリーだな、なんて、思っていたら、
幼稚園で、ゲーム機の盗難事件が、起こってしまう。
さあ、大変だ。母親たちが、集まると、幼稚園側は、園児たちの持ち物検査を
しなかったので、各家庭でチェックしてくれと、責任逃れを主張した。

さあ、帰宅した真野は、以前にも増して、悩みに、悩んだ。
もし、尊が、盗んでいたら、どうしよう。いろいろ、チェックして、残るは、
幼稚園カバンだけなのに、怖くて、開けられない。真野らしいね。
そこで、夫が、えいやっと、開けてみると、紙で作ったゲーム機もどきしか、
入っていなかった。うーん、もっと、息子を信用しろよ、言いたいね。

再度、母親たちが召集され、幼稚園側が、下駄箱で発見されたから、
犯人が誰か追及せずに、一件落着だ、と、この問題の幕引きを図った。
ところが、斉藤は、そんな曖昧な幕引きは、子供たちによくない、
ちゃんとせよ、迫るのだった。

このシーン、今の日本社会の、いたるところで起きている、ごまかしの、
いい加減な場面を、すべて、象徴するなあ、と、納得すると同時に、
日本の将来を思うと、空恐ろしくなった。
問題をごまかして、かくして、臭いものにはフタ、というスタンスの醜さ!!

この盗難事件は、幸い、園児たちの正直な告白から、その全貌が明るみに出た。
中村の息子・真が、母親に、僕がやった、と、言うのだった。
ところが、中村は、動揺して、息子の犯罪に、頬かむりしようと、
情けない対応に、終始する。いやー、情けない母親だね。でも、こんな母親が、
今、日本全国に溢れているから、ホラーだね、マジで・・・・・・

他方、斉藤も、潤一から、犯人の話をされていた。潤一は、真を庇って、下駄箱に
戻したのは、自分が悪いと、母親に、告白するのだった。子供は、純真だね。
斉藤は、すぐさま、中村に会いに行くが、中村は、シラをきるばかりだった。
斉藤は、それにもめげず、みんなの前で、謝ろう、と、提案するのだった。

ストーリーは、ゲーム機の是非の問題から、うっかり盗みをした、子供に
何をさせるべきか、という議論に移っていった。
もちろん、子供のためには、園児たちの前で、ちゃんと、謝罪させるべきだ。

潤一と真が、謝罪したシーンは、理屈じゃなくて、涙ぐんでしまった。
なんだろう、私の、この気持ちは????
やはり、5歳前後の子供の、純真さ、正直さ、健気さに、
ドラマとは、判っていても、つい、感情移入してしまったのだろう。
第4話まで、見てきて、一番、いいシーンだったね。



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「薔薇のない花屋」第3話 いくつかの謎だけで引っ張る内容無いドラマなのか? [TV]

どうも、よく分からない展開になってきた。つうか、あんまり、話が
進んでいないというか、なんとなく、進んでいるというか???
内容が無いドラマの危惧さえ、出てきた。

その前に、主人公の性格付けが、バラバラで、矛盾に満ちている。
だから、見ていて、ドラマに、入り込みにくい。

白戸美桜(竹内結子さん)が、まず、一番、判らない。
看護師で、頭も良くて、しっかり者なんだろうけど、そういう風に見えない。
看護師なんて、いつ、患者が急変するかもしれないし、命にかかわることもある。
だから、精神的には大人で、冷静であるはずだ。

英治に対して、カレーを作ったので、自宅に食べに来い、なんて、呼びつける。
子供じゃあるまいし、どういう神経なんだ?? まあ、のこのこ行く、英治を描いて、
この二人が、好き合っていると、いいたいんだろうけどね。

そんな美桜が、花屋の汐見英治(香取慎吾さん)の娘・雫の、担任の先生・
小野優貴(釈由美子さん)に嫉妬して、子供みたいな暴言を吐くなんて、
もう、キャラが矛盾しているよ。看護師は、寛容さを、求められる。

しかも、オレンジを持って、自室にやってきた英治に、帰れ! なんて、
また、暴言を吐く?! いい加減にしてほしいね。中学生じゃないんだから。
こんな演技、ハイティーンの女優がやったら可愛いけど、
年増の女優・竹内さんが、やったら、気持ち悪いだけだ。

一方、美桜は、自分の父親(尾藤イサオさん)に対しては、大人びた発言をしたり、
えらそうな態度を取る。何なんだろう、この美桜って、女は???? 自分が、
盲目を装って、偽装恋愛ゴッコをしていることを、どう思っているのか???
まさか、父親のために、頑張って、いいことをしているとでも、言いたいのだろうか???

一番、噴飯ものだったのが、美桜が、渋谷を逃げ回るから、英治に探せ、
という場面だ。何、バカやってんだろう、この女!!!!????
大体、看護師って、そんなにヒマなのかい????  よー、判らんぜ!!

こんな支離滅裂な、魅力ない女に、英治は、惚れてしまったのか???
あてどもなく、渋谷をうろつく、英治。なにをやっているのか???
そして、渋谷駅の構内で、美桜を、見つける英治。こともあろうに、英治は、
美桜が、ちぎった花びらを拾ってきて、美桜に、見せるんだ。

ええっ、いったい、それが、どうしたというんだ??? くだらない!
涙ぐんでいるような、美桜のしぐさ。なんで、なんで、なんで?????
私は、まったく、白けてしまったぜ。ここで、泣かそうというのか、このドラマ?!

まあ、一応、英治と美桜が、仲良くなっていく、というストーリーに
外れてはいないんだけど、仲良くなり方が、作為的で、ウソ臭くて、
ついていけないぜ。

一方の英治も、キャラが、メチャクチャだ。満腹なのに、無理して、
美桜のカレーを食べるのが、優しさだといいたいのだろうか?
そんなの本当の優しさじゃあない。アポなしに、勝手に、カレーを作って、
急に、食べろという、美桜の身勝手さは、どうなるんだ。

万引きの少年を、きつく叱りもしないで、自宅で、カレーを食べさせる、
英治の神経は、やっぱ、おかしいぜ、絶対。小野先生が、言うとおりだ。
これで、英治が、優しい男だとでも、言いたいのだろうか????

券売機で、年寄りの後ろに並ぶのは、英治流の優しさだとか???
そんなの、えらそうに、描写することないぜ。大した問題じゃない。
こういう手合いに限って、嫌がる年寄りに、無理に座席を譲ったりして、
今日は、いい事したなんて、満足するんだぜ。親切の押し売りだね。

そして、このドラマは、謎を隠していて、それを、なかなか見せないばかりか、
新たな謎を、追加したりしている。まったく、神経衰弱になるドラマだ。
謎の病院長(三浦友和さん)は、依然として、謎のままだ。

どうやら、英治の亡妻(本仮屋ユイカさん)は、この病院長の娘らしい。
出産で死んだことを恨んでいるらしいが、英治を、卑劣なヤツ、と、言っている
意味が分からない。
これまでの、展開で、英治は、優しい男として、描かれているからだ。

ただ、それにつながるようなシーンが、今回、あった。それは、チンピラみたいな
男たちに、暴行を受けている時、優男とばかり思っていた英治が、
強い握力を出して、連中を、追い払ったことだ。なんだろう、あの描写は???
英治は、かって、札付きの、極悪の男だったのか??? 
まさか、ボクサー崩れ??
だから、病院長は、自分の娘を奪われて、卑劣なヤツと口走ったのか?

それに関連して、気になるのが、亡妻が録画の中で言っていた、
「美女と野獣」のことだ。
それは、英治が野獣で、亡妻が、美女だったってことか??
それとも、美女は、美桜なのか??? 英治は、王子ってこと???
謎だけが、気になる、TVドラマだなあ・・・・・・・・・



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「斉藤さん」第3話 日和見・真野が意外な殊勲賞だあ!! [TV]

正義の味方・斉藤全子(観月ありささん)の追及は、まだ、続いていた。
幼稚園の園内に、生ごみを放り込んた犯人が、近隣の男子高校生じゃないかと、
疑い、単身、その高校へ乗り込んでいって、首謀者の柳川(山田親太朗さん)を
出せ、と、副校長に、迫ったのだった。

うーん、これは、ちょっと、まずかったんじゃないかな。
濃厚でも、疑いは、疑いだ。言い逃れできない、証拠を集めることが
先決だったんじゃないか。ともかく、斉藤は、単独行動が好きで、
確かに、単独のほうが、決断は早いし、身軽だ。
しかし、考えが、一人に、限られてしまう。三人寄ればなんとか、という
ことわざもあったような・・・・・・・・

柳川たち、イカレた男子高校生たちは、さらに、愚行をエスカレートさせ、
幼稚園児や母親の服に、原色のスプレーを、噴射するという、
およそ、バカとしか、いいようのない、愚行を、重ねるのだった。

三上りつ子(高島礼子さん)を中心とする母親たちは、斉藤が、
刺激するから、高校生がエスカレートする、という、およそ、的外れな
見解を、披露して、私は、あまりに、バカらしくて、噴出してしまった。

さらに、幼稚な高校生たちは、幼稚園の門や建屋に、スプレーで、
大々的な落書きを、書いてしまう。
いやー、もう、これは、立派な犯罪だよ。警察を呼べよ!!
TVの朝のワイドショーで、大問題になるぜ!!!

しかし、驚いたことに、園長や職員、母親たちは、イカレ高校生に怒ることも
しないで、警察に通報もしないで、口撃の矛先を、斉藤に、向けるのだった。
なにやってんだろ!!!!  イカレているのは、柳川たちだろ!!!

でも、斉藤が、柳川たちがイカレいるのは、大人たちの責任みたいに、
言っていたことは、120%も、間違っているぜ!!!!!!!!!!!!
幼稚園や小学生低学年じゃない、高校生なんだから、善悪の判断が
できるはずだ。それが、できないのは、高校生たちが、だらしないからだ。
それを、見過ごして、大人のせいにするのは、絶対に、違うぜ!!

日和見主義の真野若葉(ミムラさん)は、三上たちを気にして、中途半端な
行動ばかり、取っていた。でも、斉藤と、友達になった、と思い込んで、
そんな自分に、嫌悪する毎日だった。
斉藤のために、何か、役立ちたい。それを、斉藤にぶつけるが、
斉藤は引いてしまって、真野は、なにをしたらいいか、わからないままだ。

役立ちたいなら、斉藤に聞くのじゃなくて、自分の頭で、アイディア出せよ。
それが、真野の悩みの、本質だ。
あなた任せの人生から、自分が決めていく、自立した人生へ。

私は、そう思いながら、見ていたら、まさに、そういう展開になっていったから、
なんか、面白かった。

幼稚園の職員や、斉藤や、真野が、落書きを、一生懸命、消しているのに、
三上は、母親たちを扇動して、また、斉藤口撃を、始めるのだった。
こうなると、私なんか、三上と柳川たちは、グルなんじゃないかと、疑うね。
よくある、パターンだし。もし、そうじゃないなら、三上は、本当に、
馬鹿な主婦だぜ。

そんなどうしようもない場面に、突如、出現したのは、その高校の女子高生たちだ。
ジャージきて、掃除道具持って。明らかに、落書きを消すためのいでたちだ。
そのこころは、斉藤を助けようと、真野が、必死で考えた、作戦だった。
この作戦は、ガチンコ好きな斉藤には、思いつかないな。
だから、三人寄れば、文殊の知恵、と、言うではないか!

高校の石川先生(ゴエモン)が、女子高生から話を聞いて、一部始終を理解し、
柳川の、市会議員の父親に、息子の愚行を、指摘した、ということだ。
やったぜ! 真野よ! まあ、良く考えれば、そんな親子って、文章にするのも、
恥ずかしいことなんだけどね。

斉藤の心の支えは、海外にいる夫だということが、この第3話でわかった。
だから、友達のつもりの真野が、斉藤にメールしても、返信しないし、
援助も、もとめなかったのだろう。
でも、真野の殊勲賞で、斉藤の気持ちも変わったようだ。

このTVドラマ、第3話まで、きたけど、ミムラさんの好演が、
このドラマを支えているといっていい。観月さんは、つっぱり一辺倒で、
単調だし、福島さんたち、母親役たちも、陳腐な演技に、終始している。
あと、真野の夫役の、佐々木蔵之介さんが、とぼけた演技で、
いい味、出しているなあ!! 真野夫妻に、演技賞をあげたい気分だ。



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「薔薇のない花屋」第2話 偽装恋愛ドラマだった!!! [TV]

第1話で疑問だった、白戸美桜(竹内結子さん)の盲目は、
偽装だということが、今回、明らかになった。
しかも、一見、偶然、花屋の汐見英治(香取慎吾さん)と知り合った
ようだったけど、実は、意識的に、接近しているということも、分かった。

さらに、英治の家に、居候を決め込んだ、工藤直哉(松田翔太さん)も、
偶然ではなく、美桜の監視役として、送り込まれたものだと、分かった。

うーん、ウソで固められた、設定だったか・・・・
昨年の言葉が、「偽」だったと思うけど、その風潮に合わせたのか?
ま、それはそれで、いいんだけど、私は、違和感を感じることが、
多い、第2話だった。

まず、問題は、竹内さんの演技だ。
美桜は、謎の病院長(三浦友和さん)に、父親(尾藤イサオさん)の
治療や手術やってもらう見返りに、英治を誘惑して、破滅することを、
請け負ったという。

それは、かなり、究極の負の選択だと思うが、竹内さんの演技に、
その葛藤は、見られない。口では、英治を騙すことは、イヤだ、と、言いながら。
美桜の笑顔が好きみたいに、英治はいうけど、美桜は、笑っている場合かと思う、

あと、およそ、看護師らしくない雰囲気で、演技している。
いくら、父親ぎらいだからといって、プロの看護師らしからぬ、セリフを
吐いていたぜ!!

もう1つの違和感は、香取さんの演技だ。
ともかく、抑えた演技に徹底しているのは、それなりの理由があるだろう。
妻に先立たれて、能天気に、明るく振舞うのは、無理だろう。それは、分かる。

もちろん、娘の雫の作文にあったように、派手な人生じゃなくて、地味で、
世間に役立つような、人生を選択している、ということもあるだろう。
それは、それで、いい。そんな雰囲気を、香取さんは、提示している。
でも、花屋が、あんな暗い雰囲気で、商売をするだろうか???

花に詳しい英治の恩人である、菱田桂子(池内淳子さん)が、息子に
家を取られて、熱海の老人ホームに入らざるを得ない話でも、そうだった。
確かに、一緒に住もうと言った、英治は、優しいし、暖かい。
英治と一緒に、そう誘う雫の無邪気さに、私は、涙ぐみそうになる。

でも、香取さんのせりふの言い方には、かなり、不満だった。
あんな、仏頂面して、無愛想に、そんなことを言うだろうか??
それが、英治流の優しさとでも、言いたいのだろうか、このドラマは?

それに対して、工藤を演じている松田さんの演技は、素晴らしかった。
昨年のTVドラマ「女帝」での松田さんの演技と比べると、
このドラマの方が、まさに、はまり役というところだと、思う。

映画やTVのいろんなところに出現する、寺島進さんの演技も、
なかなか、味があった。花屋の近所の喫茶店のオーナー役だけど、
このドラマに、重要なアクセントを与えている。

しかし、寺島さんが、小学校の先生・小野優貴(釈由美子さん)に
惚れちゃうっていうのは、ちょっと、反則だよ。
もっとも、いずれ、小野先生も、英治を好きになるという展開かもしれないね。

ともかく、謎の病院長が、よく分からないぜ。
工藤がコピーしてきた、英治の亡妻(本仮屋ユイカさん)の映像を
食い入るように、見つめているのは、なんか、とても、異常なシーンだった。
よほどの恨みを、英治に持っているみたいだ。
私の想像では、謎の病院長は、亡妻の父親か、親戚の伯父さんなのかかなあ・・・

本仮屋さんのしゃべる、素直な雰囲気が、私は、とても、好きだ。
英治が、惚れてしまった、今でも、引きずるのは、非常によく分かる。
これじゃ、竹内さんが、太刀打ちできないと、思うけどね。

しかし、英治は、美桜の笑顔を、花のようだといって、惚れ始めているらしい。
これも、香取さんの無表情があるので、私の想像に過ぎないが・・・・

「偽りのドラマ」、あるいは、「恋愛偽装ドラマ」と判ってしまった第2話。
第3話以降、一体、どんな展開になるのか???
偽装がばれたときに、英治と美桜は、どうなってしまうのか???
違和感を感じながらも、興味津々の私が、いる。






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