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「薔薇のない花屋」第9話 人間のクズたちが集結したドラマにまとめはないか [TV]

新たに登場した、外科医・神山舜(玉山鉄二さん)は、オペ技術は凄くて、
ピアノなんかも弾けちゃう才人みたいだけど、人間的には、最低のヤツだった。

舜は、若いころ、病院長(三浦友和さん)の娘・瑠璃と、交際していて、
子供まで出来てしまうが、舜は、冷たく、堕胎しろ、と、親友の英治
(香取慎吾さん)に言い残して、アメリカへ行ってしまう。
後が、どうなろうと、知ったことか、という、無責任の最たる、
どうしようもない男だ。

だから、雫(八木優希ちゃん)は、舜と、瑠璃との間に、
出来た、子供だ、ということが、判った。
舜に、後始末を頼まれた、英治は、瑠璃に、舜に捨てられたと、真実を言わず、
堕胎も勧めず、舜の愛が、続いている、とでも、ウソを言ったのだろう。
そして、例のDVDを、延々と撮影して、瑠璃を、欺き続けたのだった。
舜も、ひどいヤツだけど、英治も、舜に負けないくらい、ひどいヤツだ。

脚本を書いている、野島伸司さんは、どういう意図で、こんな、
人間のクズみたいなやつらを、主要な登場人物に、しているのだろう?
現代日本の世相を反映させ、今の日本には、こんなやつらしかいない、
と、問題提起しているのだろうか???

ヒロイン役だと思っていた、白戸美桜(竹内結子さん)は、
この回も、ますます、存在感を、失っていった。
英治が、雫の母親を、欺いていた事実を、知った後でも、英治のことを、
慕っているみたいだけど、それは、相当、不自然だよ。
赤の他人の、雫を育ててきたことで、英治の全てを、免罪するつもりか??

それに、英治が、雫の母親・瑠璃を、欺いてきたのは、
単に、瑠璃に横恋慕して、彼女を独占したいという、利己主義だからだけど、
それでも、今でも、英治の心の中には、瑠璃が、どっしり、座っていて、
瑠璃を、独占したい気持ちは、全然、変わっていないんだ。

だから、舜という重要人物が、英治の前に、現れたとき、
英治は、美桜のことなんか、どうでも良くなって
瑠璃の思い出に、生きようとしたのではないか?

英治から、アパートの鍵を返されたとき、美桜は、やっと、
英治を見切ったみたいだけど、なんか、全然、迫力も、真剣味もなかった。
それは、竹内さんの、不必要に笑う演技と、無関係ではない。
竹内さんは、前からそうだけど、シリアスな場面で、
不用意に笑う演技は、もう、止めたほうがいいぜ。

病院長は、工藤直哉(松田翔太さん)と、小野先生(釈由美子さん)の
必死の調査で、自分の娘の相手が、神山舜であることを知る。
自分が、期待して、呼び寄せた外科医が、娘の敵だったとは!!??

しかし、直哉と小野先生が、調査できたことを、病院長が、なぜ、
出来なかったか、ということは、とても、不自然だ。
それに、前にも書いたように、探偵を雇えば、
すぐにわかったに、違いない。なぜ、そう、しなかったのか???

このドラマは、多くの謎を、大量生産して、視聴者にぶつけることで、
視聴者の興味を煽り、視聴率の向上に、つなげたかったのだろう。
しかし、その作戦は、視聴者の、謎解き心を、刺激して、このドラマの
不整合性に対して、視聴者が、敏感になってしまった。

私が、一番の謎は、生まれたばかり赤子の雫を、赤の他人の英治が、
どうやって、自分の籍に入れたのだろう、と、いうことだ。
雫の母親の親族、たとえば、病院長の承諾が、必須だったと思うが??
雫が、天涯孤独の孤児とか、捨て子なら、まだ、可能性は、あるけど。

そして、このドラマの最大の問題は、英治は、一体、何がしたいのか?
ということだ。
全てに、執着が無いように描いている。
花屋もどうでもいい、雫もどうでもいい、
美桜もどうでもいい、舜もどうでもいい。

それにしても、棘のある薔薇は、俺たち自身のことで、自分を売り物にしない、
から、「薔薇のない花屋」って、冗談??  マジ??
冗談だよね。

さて、来週は、第10話で、最終話なのか、どうかは、知らない。
こんな、冴えない、クズたちのドラマを、
どういう風に、まとめるのか、その手際を、見てみたい。
もしかして、私が考えるまとめなんて、全然、考えていないかもね。
いやいや、原理的に、無理かも・・・・・・・・・・




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