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「風林火山」第49回 キツツキ戦法も信繁の特攻隊も、知恵に欠けるなあ [TV]

今年2007年1月から始まった、このNHK大河ドラマ「風林火山」も、
とうとう、49回目、次回が、最終回という、土壇場まで、来てしまった。
私も、よく、かかさず、このドラマを見てきたものだ、と、自分を
誉めてやりたいが、なにより、私が大ファンの池脇千鶴さんを、見たいためだった。

この回は、上杉政虎(Gacktさん)の大軍勢と、武田信玄(市川亀次郎さん)の
大軍勢が、激突したのが、1つの見所だった。もう1つの見所は、
信玄の実弟・信繁(嘉島典俊さん)が、名誉?の討ち死を、したことだ。

信玄がいる海津城の、横の妻女山に、陣を敷いた政虎は、なかなか、動かなかった。
そこで、信玄は、軍師・山本勘助(内野聖陽さん)の策により、
自軍を2つにわけ、1万2千に、妻女山を攻めさせ、逃げてくる上杉軍を、
残りの8千で、迎え撃つという、啄木鳥の戦法を、採ることにした。

前回、おふくとかいう、謎のばあさんから、濃い霧が出るという情報に基づき、
勘助は、この霧を利用して、上杉側に気づかれずに、妻女山を攻めることが
できるという、読みからだった。

ところが、同じばあさんが、上杉側の軍師・宇佐美定満(緒形拳さん)にも、
濃い霧情報を与え、金をもらったのだから、ちょっと、驚いた。
戦国の世を生き抜くためには、これぐらいの処世術は、必須なのかもしれないね。

そして、勘助が考えた、啄木鳥の戦法を、宇佐美も思いつく。
と書いてきたけれど、啄木鳥の戦法って、そんなに凄い戦法かい????
私だって、思いつくけどね。だから、軍師って、いったい、・・・・・・

で、上杉軍は、濃い霧に紛れて、スタコラサッサと、妻女山を降りて、
平らな川原に、陣を構えるのだった。賢い、賢い!!!

アホな武田軍は、濃い霧の中、妻女山を登るが、敵の姿は、全然、見えないのだった。
物見が、全員、殺されたとはいえ、少しは、気づけよ、敵の動静に!!!!
一番、不可解なのが、勘助が、上杉軍の早逃げを、全く想定していなかったことだ。
それで、軍師といえるのか?????  リスク管理が出来ていないって!!!

さらに、早逃げした上杉軍が、川原の上を、武田軍に迫ってくるのに、
勘助は、パニックになるなど、とても、考えられない、醜態ぶりだ。
板垣信方(千葉信一さん)の回想場面があったけど、なんか、かったるかったぜ。

千葉さんの姿を、久しぶりで見て、ああ、この人が出ていたころは、
この大河ドラマも、引き締まっていたな、と、改めて、思った。
重要人物が、次々と、死んでいったこのドラマは、戦国時代にリアルだけど、
どんどん寂しくなって、腑抜けになったドラマだな、と、しみじみ、思ったね。

ドンドン攻めてくる、上杉軍に対抗して、武田軍は、タジタジとなったが、
信繁が、上杉本陣を急襲している間に、武田軍は、体勢を立て直す戦略に出た。
この作戦の必然性は、私には、全然、理解できなかった。

その前に、信玄が、信繁とじっくり話す場面があったけど、
死んでいく信繁に対する、最後の花道だったのかなあ・・・・・
この時、信繁が、嫡男・信豊に遺した、九十九ヶ条の教訓が、
話題に上ったが、この教訓は、江戸時代に、よく、読まれたそうだ。

いずれにしても、死を覚悟した信繁は、手勢を引き連れて、上杉陣内に
突入し、壮絶な最期を遂げるのだった。
守役だった、諸角虎定(加藤武さん)も、後を追い、戦死した。81歳!!!

これが史実だとすると、日本人は、戦国時代から、
命を粗末にする、特攻隊の精神があったものと、推察される。
でも、私的には、信繁は、ホント、犬死だよなあ、という、感想だ。

いよいよ、来週は、最終回だ。
勘助が、討ち死にして、この大河ドラマは、終わりを告げる。
新しい解釈の、池脇三条夫人を、追っかけて、ここまで、やってきた。
その目的は、十二分に、達成できた。
感慨無量と、いったところかな、私は。



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